スタジオジブリ・レイアウト展。で、どうよ?

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今日で名古屋開催最終日となってしまう『スタジオジブリ・レイアウト展』、行ってまいりましたニンゲンズ。

今回の展覧会でご覧いただく≪レイアウト≫とは、一枚の紙に、背景とキャラクターの位置関係、動きの指示、カメラワークの有無やそのスピード、撮影
処理など、そのカットで表現される全てが描かれた映画の設計図とも言えるものです。

分業化が進んだ現在のアニメーション制作において、作品の統一感を持たせる上で重要な役割を果たしています。
実はこの工程は、1974年に「アルプスの少女ハイジ」(ズイヨー制作)で高畑・宮崎監督が初めて本格的に導入したシステムだと言われています。

レイアウトはアニメーション制作の一工程ですが、そこには実際にカメラで撮影したり、正確な数値で構築したものでは感じることができない、作り
手たちのイマジネーションにあふれています。
一枚の鉛筆画でありながら、アニメーションでしか表現のできない、人の手が実際に描いて作り出す、豊かさを感じる作品となっています。

本展ではスタジオジブリ、三鷹の森ジブリ美術館全面協力のもと、「風の谷のナウシカ」から「崖の上のポニョ」まで、宮崎監督直筆のレイアウトを
中心に、両監督がジブリ以前に手掛けた作品も加えたレイアウトを一挙に約1300点、日本で初めて公開します。

本展に集結するジブリ作品の設計図の数々・・・。

高畑・宮崎監督作品の魅力を明かす重要な”秘密”に触れるまたとない機会となります。

コピーではない手描きそのままのレイアウト画が目の前に並び、ただただ「すごい」としか言葉が出てこず、出来れば3日間通って「天空の城ラピュタ」の展示コーナーを見尽くしたかった管理人。

全てが圧倒的な画力で、正直どの画が宮崎監督の直筆なのか判らないのですが、赤鉛筆で「○○さん、○○な感じでお願いします」と指示が書き込まれているものや、「みや」と略したサインが書かれた画があり、多分それらが宮崎監督直筆の画ではないかと思われ。

とはいえ、ラフ画のように描かれたものも緻密に描かれたものも全てが「巧い」の一言に尽き、一枚一枚観るたびに「あ、あのシーンのだ」と映像が頭に浮かんできて、静止画なのに生きているように見える画力には誰が描いてようが関係ナシで感動もの。

まさに展覧会案内にある通り、「またとない機会」でした。

  1. こんにちは!

    いいですね~行けて♪
    うらやましいです!

    ボクも「ジブリ」大好きなので
    行きたいです!

    今、ボクの部屋を「小ジブリ美術館」
    にしようとしています(笑)

    よければブログに見に来てくださいね♪
    (コメントくださると嬉しいです!)

    http://blog.livedoor.jp/bunzodo_b/

    • やまけろ
    • 2010年 6月 16日 6:53pm

    ども、はじめまして文蔵さん。コメントありがとうございます。
    サイト拝見させていただきました。すごい数のブツを集めてらっしゃいますねー。部屋中を撮ったら、さぞかし壮観なのでは。

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