黒いウチュウジン。息災で暮らせ

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黒いウチュウジンは正式に『テンちゃん一家』の家族になり、「冥王シルバーズ・レイリー」と命名されました。

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改めてご報告と共に、「黒いの」と呼ばれていた頃の秘蔵写真を掲載させていただいて、ご縁探しの結びとさせていただきます。

《一階廊下と階段室で一時保護する予定でしたが》
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階段室ドア越しに興味津々のネコズ達に根負けし、日和専用だった居間のケージへ黒いのお引越し。

日和:「兄貴でしか?」

黒いの:「兄貴って、飯のことでしか?」

111002d.jpg《遊べないの?なネコズ》
もうウズウズな雷蔵達。

《勝手知ったるナントカ》
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教えたつもりはないが、遊びの途中には大人用水飲み場で水分補給するのが当たり前。

《遊んで遊んで遊んで、遊ぶ》
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111002h.jpgクタっと電池切れするまで、遊んで遊んで遊び尽くす遊び盛りの小悪魔。

日和が悪さの根源を教え、それを更に発展させるのが黒いの。役割分担で、遊びが倍楽しくなるってもんだ。

きっと、こいつらは小学2年生くらいの連れションも一緒にしちゃう男子っていう感じだったのかな。

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《甘えて》
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大人ネコズが相手にしてくれないと、ママンなヌケ作妹のところへ行って大甘え。

《遊び疲れたら、食って寝て》
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忘れないよ、黒いオマエとの生活。

ここからは、「黒いウチュウジン」への思いなど、ちと長くなりますのでご容赦を。
あの「黒いの」が旅立って、早5日。

当日の夜になって異変に気付いた日和、3日間ほど「黒いの」を探し続けていたでしょうか。居ないと分かると家具の下に隠れてイジケまくり、やっと今朝から平常心に戻ったような。雷蔵は旅立った直後からケージを何度も覗いて探し続け、管理人の下へ訴えに来る。翌日の朝には小雪と福助達が行ったり来たり、不安そうな顔で管理人の出社を見送るといった状態で。

ヌケ作兄妹と旦那くんは、旅立ちの朝に軽く撫でて挨拶をしていましたが、きっと涙を堪えての送り出しだったことでしょう。管理人はと言えば、翌日こそ仕事と打ち上げで「孫がー孫がねー、孫孫がー」とオドケて紛らわしていたものの、その後は婆を見舞いに行くのも忘れて泣きの数日。

予想はしていたものの、これほどの異変が起こるとは。

ある日突然現れた黒いウチュウジン。
僅かの時間でセイカツ舎スタッフ皆に愛され、もう手放せない存在になっていて。でも、そんな可愛い可愛い「黒いの」を永住の地へ送り出した管理人の愚行、スタッフ全員許して欲しいと思います。

黒いウチュウジンが飛来した日のお話をさせてください。

帰宅時に声を掛けたら付いて来たのはお話しましたが、それから実際セイカツ舎で保護すると決めるまでには数時間のタイムラグがありまして。

その日は帰るなり玄関先でディーラーと話をせねばならず、その間も「黒いの」が気になってしょうがない管理人、ヌケ作妹に「黒い仔猫がいる」と話して見に行かせると、開け放した玄関から、いかにも「ただいまー」と帰って来たかのような素振りで入って来る「黒いの」。騒ぎに気付いた旦那くんも現れ、水とカリカリを与えるとガツガツフガフガあっちゅう間に平らげて居間へ移動しようとするので、キャリーバッグに入ってもらって一時保護となったのですが。

ですが。

ヌ妹:「あの子拾ったら、日和の事ホッタラカシになっちゃう」
管理人:「ご飯あげて、今更外に出したら余計サイアクやん」
ヌ妹:「だって、絶対可愛がっちゃうもん、日和より」
管理人:「自分で考えや」
ヌ妹:「・・・・・戻してくる」

このやり取りがあって、一旦は外に解放されるも玄関前で座り込でいたらしい「黒いの」。

確かにズルイ、管理人はズルイのです。
ヌケ作妹に「黒いの」を見に行かせ、その気にさせた挙句、保護するかしないかキャパ超えの決断を10代の小娘に託してしまった偽善者。

食後も、まんじりともしない空気が流れ、「黒いの居るのかな」と散歩に出掛けることに。

玄関先も通りも真っ暗。
見回してみても黒い小さな影は見当たらず、「ああ、もう何処かに行っちゃったね」と言った管理人に「足元に居るじゃん、ほら」と旦那くんの言葉で、見ると足に寄り添う「黒いの」の姿。

散歩する間、道草して遊んでは前を歩く管理人達に猛ダッシュで追い付き、また遊んでは走って追いつき寄り添い、玄関先まで戻ると「おうちだよ?入らないの?」と見上げて待つ始末。

この空気に押され、ただいまーと帰ってきたというのか再度保護となった次第で。

外で暮らせば事故の危険もあるけれど、先程までのように自由に空を繰る様に走り回ることも出来るでしょう。天涯孤独でこの近辺を徘徊している様子だし、通い猫として暮らしていくことも可能かもしれない。けれど、この異世界へ自ら飛び込んで来て保護を望んでいるのだと思えた管理人。

ただ、管理人の心中は家族とは違っていて、里親に出すと決心しての保護でした。

末っ子として迎え入れたかったと思う日もありますが、「この子なら、絶対里親さんが現れる」と誰からも愛される空気を纏っていた「黒いの」。セイカツ舎の玄関を当たり前のようにくぐって来て、ものの数日でスタッフ全員の心を掴み、もう何年も此処で暮らしているかのような空気で家中を和ませてくれていた、こんなに「陽」の気を持っている子は珍しい、愛嬌良しの逸材。

その逸材が、新たな地でも無事に才能を発揮してくれているようです。

先住猫さん達にもほんの数日で受け入れられ、新しいパパンやママンの鼻の下をも伸ばし放題で悠々自適に暮らしている模様。里親さんが見つかったことは喜ばしいことなのに、心のどこかで「ケンカして帰って来い、帰って来い」なんて思っていましたが、どうやら帰還するつもりはさらさら無いようで、幸福な永住の地を決めたようです。

こんなにも大きく育っている子を快く貰い受けてくださった、みよさんご夫婦に感謝いたします。

この可愛い子だからこそ里子に出したことを悔いることもあるけれど、この子だからこそ新しいご縁が結べた、保護して良かった、たった2週間でもセイカツ舎で過ごしてくれてありがとう。

グランマ管理人とママンヌケ作妹は遠くから見守ってるよ、可愛い可愛いレイリー。

【黒いの、改め「冥王シルバーズ・レイリー」】
レイリーは、この度、目出度く『テンちゃん一家』の一員となりました。

先住猫さん達との相性もあったのでお見合い期間を設けたのですが、ものの数日で迎え入れてもらえたようで、先日「もう決定です」とのお返事をいただけました。レイリーを気にしてエールをおくってくださっていた皆様、今後のレイリーは「テンちゃん一家」でチラ見出来ると思いますので、今後共、まったり悠々自適なレイリーをヨロシク。

  1. よかったです・・・
    サバオをお迎えしてからというもの、野良さんでも、運をつかめる
    子と、不器用なステージの子がいるということを実感。
    うちのまわりはサバオズ遺伝子のデカ猫ばっかりだけど威嚇声といえど
    歩いてそばまでやってきて愛想よしだったのはこの子だけ。
    小さい頃に人間の手を知ったとしても、性格がもとからよかったのでは
    なんて思っちゃいますもの。

    我が家は・・・サバオに選ばれてしまったので・・・^^;
    レイリーちゃんもそういうつよーい運のある子で結果的に最高の形に
    なりましたね!!!!私も今後が楽しみ?^^

    • なみち
    • 2011年 10月 3日 12:45pm

    うはー・・・・。切ないなーーーーーーーっ。
    私も最後まで魔の「ごめんなさい!」を期待してましたが。(爆)
    でもヌケ作妹ちゃんはそんな試練を乗り越えてきっと将来は立派な猫飼いに成長するのですよ。
    みなさん、おつかれさまでした。
    レイリー、達者での~。

  2. グランマやまけろさん、ママンヌケ作妹ちゃん。
    オットと私、泣きました。
    みんなに愛されて幸せな子。レイリー自身も愛がいっぱいだから
    愛されるんでしょうね。何をしても可愛い。
    一生涯、大切にします。やまけろさんファミリーにはただただ感謝です。
    ありがとうございました。

    • やまけろ
    • 2011年 10月 4日 9:25pm

    そうですね、運もあるだろうし、近寄りたくてもイマ一歩が遠い子とかいますし。保護される要因のなかで性格は大きいですね。サバオはお家にすぐに慣れたし、家の中でけえこちゃんと暮らしたいとずっと思って通っていたのかも。

    • やまけろ
    • 2011年 10月 4日 10:17pm

    そそ、あと一週間して決まらなかったら「ごめんなさい!」になっていたのかも(笑)
    どうしようか迷ったときもありましたが、この子には絶対ぴったりのお家が見つかるはず、と、みよさん一家からのお話があるまで待っていて本当に良かったと思います。
    袖摺り合う、ではありませんが、色んな縁があることを今回の件でヌケ作妹も学んでくれたらいいのですがね。
    ありがとうございました!

    • やまけろ
    • 2011年 10月 4日 10:23pm

    ずびばぜん、なんだか長々となってしまって。レイリーは愛される空気を持っている子なんです、とか書きたかったのですが逸れてしまったorz
    こちらこそ、セイカツ舎イチオシとは言え、こんなに大きくなっている子を快く迎え入れてくださったご家族に感謝いたします。
    ありがとうございました。

    • くろ
    • 2011年 10月 6日 8:11am

    泣けます。こんな別れもあるよねえ。
    私、盲導犬を預かるなんて絶対できない。他人様のテレビ
    (もしくは動物ものの本や映画)見て、何でもないところで
    号泣したりしてるので(笑)
    もし、この「レイリー」が我が家で暮らすことになったら
    名前は「ハチ」でした・・・・よかったかも~レイリー。
    ブログにお邪魔して様子を伺わせていただきます。
    やまけろさま、ご家族の方、お疲れ様でした。
    猫アンテナの強いご一家のこと、また宇宙人、降ってくるかもよ~

    • やまけろ
    • 2011年 10月 7日 12:08am

    管理人、パピー預かりの大役とか絶対に無理。くろさんと同じく番組観るだけで泣いてしまうし。

    ハチ!
    あああ!ロクだから?でも、ナナは?もしかして以前にナナさんがいたとか。次回のウチュウジン飛来時には、ハチって命名して、くろさん家に永住決定の予約ですね、はい(笑)

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